妊婦歯科検診について
- 2021.09.25 | お知らせ
みなさんこんにちは🌞
歯科助手の山元です。
日を追うごとに夏らしくなるこの頃、いかがお過ごしでしょうか🌻
今回は妊婦歯科検診、妊娠中のお口のトラブルについてお話させていただきます😊✨
妊娠中はさまざまなマイナートラブルが起こりますが、お口の状態も通常時とは変わります。
妊娠中に見られやすい歯やお口の中の問題として
●歯肉に腫れや出血がある
●冷たいものや熱いものがしみる
●歯や歯肉に痛みがある
●唾液が粘っこい感じがする
●気分が悪く、歯磨きができない
●食事回数が増え歯垢が溜まりやすくなる
妊娠により女性ホルモンが急激に増加することにより、プレボテラ・インターメディアという
歯周病原細菌が増殖しやすくなり、また血管の透過性が高まり唾液の粘性が高まって
口腔の自浄性が低下することで歯肉の炎症や出血が起こりやすくなります😣
また悪阻による食嗜好の変化や歯磨きの困難、胎児の発育による食事回数の増加と
それに応じた口腔ケアが不足しがちなことなどにより、
口腔環境は悪化して虫歯や歯周疾患のリスクは高くなります💦
歯周病の妊婦さんは早産や低体重児出産のリスクが高いという調査報告が出ています。
歯周病菌が増えるとサイトカインという情報伝達物質が出され、
これが過剰に分泌されると炎症が起き歯周病が進行します。
一方で、サイトカインの血中濃度が上がると身体は出産準備OKとみなし
子宮を収縮させるため、と言われています。
また、妊娠性エプーリスと言われるできものが歯茎にできる事があります。
これも女性ホルモンの増加の影響があると考えられています。
出産後に縮小し自然に消失することもあるので妊娠中に無理に
外科的に取り除く必要はありません。
出産後にも残っている場合や妊娠中であっても気になる場合は外科的に切除します。
以上のように妊娠中はさまざまなお口の中のトラブルを
起こす可能性があるため歯科検診は早めに受けましょう🌈
当院は妊婦歯科検診も行っておりますので受診される際はご連絡をお願い致します。
※Aコースのみとなっております。