神経のお部屋の治療(感染根管治療 前編)
- 2020.04.16 | マイクロスコープ精密治療 ラバーダム治療 症例について 神経の治療
当院の歯の神経の治療(感染根管処置)についてお話させて頂きます。
今回の患者様は、歯がズキズキして熱いもので痛みが増悪するとのことで当院を受診されました。
症状を確認し、お口の中を見てみると・・・
あれ?なんか歯が黒ずんでるぞ??
矢印の歯だけが周りの歯と比べて色調が暗いのがお分かり頂けると思います。
すぐにレントゲンで確認すると・・・
矢印の部分には何やら黒い影!
神経のお部屋で増殖したバイ菌が根の先で悪さをしている状態でした。
このような状態の時には神経が壊死し腐敗しているため、神経のお部屋の感染物質除去及び消毒が必要となります。
ただ、唾液にはたくさんの細菌が混在しています。もちろん良い菌も悪い菌もです。
なので、神経のお部屋を消毒する際に唾液が入ってきてしまうと綺麗にしているのか汚しているのかわからない状況になってしまいます。
また、消毒に使う薬剤も、飲み込んで害のあるものではございませんが、お口の中に薬剤が入るとあまり美味しいものではないので苦痛です。
当院のこだわりとして、写真のように神経の治療の際にはラバーダム防湿と言って、お口の中の環境と治療する歯牙を綺麗に隔離した状態で処置をいたします。
神経の治療といえば、治療時間も長い上に回数もかかり患者様にとっては何されてるかわからないし苦痛の極みかと思います。
しかし、この治療をおろそかにするとせっかく綺麗な差し歯を入れてもまた症状が出てしまい再治療となってしまいます。
慎重に・丁寧に・根気強く・・・
神経のお部屋が綺麗になるまで洗浄・消毒したら、最終的なお薬をつめていくのです。
ここまで患者様には数回ご来院いただきますが、より良き予後のためには必要な事ですので頑張って御来院下さいね。
後編に続く。
院長